1年前、このクラスの皆に出会った時、
とんでもない子達が集まっちゃったなぁ〜
と思った。
例年の姿がヒヨコだとすると、
まさに、まだ卵の中に入っていて殻から顔を出しているだけ、みたいな。
しかもクラスの99%がその状態。
明らかに意図的に集められたこのクラスに、
理事長への嫌がらせを感じたものだ。(クラス編成は理事長1人で行う)
でも、やっぱり、子ども達は可愛い。
どんなに家で甘やかされている子でも、
どんなに家で厳しくされてしまっている子でも、
どんなに言葉が通じなくても、
どんなに聞かん坊でも、
どんなに何にもできない子でも、
どんなに部屋を脱走しても、
どんな子でも、
やっぱり、子ども達は可愛かった。
何にもできない無垢な子達だからこそ、慕ってくれる、っていうのもあった。
何にもできない所から、
何にも話を聞けない所から、
やっていったこのクラス。
どんなに他のクラスと差が出てしまってもなるべく焦らず、
とにかく根気強く、
とにかく忍耐強く、
とにかく笑顔を絶やさず、
とにかく愛情をめいいっぱい注いで、
1年間過ごしてきました。
「できない」「やらない」とやる気がゼロで他力本願な子達を相手に、
励ましたり、褒めたり、厳しくしたり・・・・
子どもの気持ちになりつつも、
共感しすぎて甘やかさないように、
どうしたら その子の力になっていくのかを常に考えて
一緒に考え一緒に大きくなっていきました。
1年経ち、子ども達は本当に大きくなった。
他クラスに比べたら、まだまだクラスではあるけれど、
でも、本当に色んな事ができるようになりました。
でも、本当に大事なのは、できるできないじゃないんだよね。
できるようになるまでは、色々な挫折もあったんです。
投げ出す時もあった、沢山泣いた時もあった。
でも、それを乗り越えて、やろうと頑張る気持ちを持てたこと。
それが、一番大事。
できるできない、が大事なんではなく、
この1年間で、頑張る気持ち・負けない気持ち・向上心が育っていったこと。
それこそが、成長だし、宝だと私は思います。
進級するにあたり、私の手を離れていく子もいる。
でも、私はこのクラスで過ごした1年を絶対に忘れない。
一緒に過ごし、一緒に笑い、一緒に楽しんだこの1年は、
私にとっても宝となりました。
4月からは、私のクラスではなくなる子もいるけれど、
私はいつまでも、この子達の成長を傍で見守り続けたいと思います。
絶対にね。
「私のクラスの子」ではなくなっても、
1度受け持った子は、担任が変わっても、
私はいつまでも「その子の担任」であり続けているから。
今までもずっとそうだったし、
これからもずっとそう。
1年間、ありがとう。
沢山の笑顔をありがとね。
そして、来年度も宜しく!!