到来も何も、1年間通してお弁当はあるんだけど。
1年前に書いたネタを覚えているだろうか。
私を含め多くの先生達が
お弁当箱を「ピカピカ
」で家に持って帰ってもらえるように
あの手この手で奮闘している、というあのネタです。
ごはん粒1粒でも残らないように、
おかずの食べ残しがないように、
どんな小さな「食べ残し」も見逃さないようにして
子ども達を励ましたり、手伝ったりしながら
「全部食べられた!」
「ピカピカにできた!」
という自信をつけさせてあげるべく、お弁当の時間は奮闘しています。
だから、持って帰ってきたお弁当箱の綺麗さで
担任がどれだけ頑張っているかが分かるって話よ。
そのネタは1年前に書いたので、
今日はその延長にある「片付け」の話。
私が気を配っているのは、何もお弁当箱の中身だけではない。
お弁当箱ってのは、大抵巾着の中に入っていたり、
ハンカチで包んであったりするでしょ?
コップも袋に入ってる。
お箸だって袋に入っている人が多い。
お弁当箱・コップ・お箸の3つを
朝持ってきた状態と同じ状態で鞄の中にしまう事。
これも心掛けている。
これは、なかなか見落としがち。
他の子にお弁当ピカピカ作戦をしている間に、
食べ終わった子は片付けてしまうからだ。
お弁当ピカピカ作戦は結構手がかかるので
食べ終わった子は、半ば「フリー」な状態。
何も考えず、そのまま鞄に突っ込む子も、決して少なくはないのだ。
お弁当箱のゴムすら留めず、
鞄の一番下に袋がしわくちゃになって入っていて、
その上に乱雑にお弁当箱やらコップやらが押し込められている。
それは、私のクラスでは
だね。
もちろん、片付ける前に、
持ってきた時と同じように、綺麗に袋にしまって片付けるように話している。
でも、話すだけで、全員が実行すると思ったら大間違いってもんよ。
ってな訳で、ぬきうちチェックがしばしば行われている(笑)
怪しそうな子は毎回同じだしね
「あれ〜?どんな風に入ってたっけ〜?」
と、いかにも『教えてくれるぅ?』みたいに聞くと、
子ども達は意気揚々として
「あのね、こうやって入ってたんだよ
」と自信あり気に
しまってみせてくれちゃうのだ。単純よのぅ。
でも、それが続くと
「ちゃんと、しまおうね」に変わってくる。
上記の言い方よりも少し言い聞かす感が入ってくるので
ちょっと緊張感が漂う感じよね。
それでも、毎日毎日同じ事の繰り返しで、なかなかきちんとしまわない子には
鞄を開けた瞬間
「はい、やり直し〜」
とお弁当箱から何から、強制的に出してしまう。
で、やり直してもらう。
そうこう繰り返す内に、
どんなに物覚えが悪い子でも2学期後半位からは
私が鞄に近付いたり、何か気配を察した瞬間に、
(気配を察するようになっただけでも十分進歩)
「あ、間違えて入れちゃったんだよ
」
「綺麗にしまお〜っと
」
「・・・・・
」
と、そそくさと自分から綺麗にしまうようになっていた。
半ば強制のような、怒られるからやるというような感もあるが、
良い習慣を身に付ける、というのは大事なことだと思うんだよね。
幼稚園でしかない習慣であるのなら、
悪い習慣ではなく良い習慣として身に付けさせてあげる事が
幼稚園としての義務だと思うし、それが幼稚園での躾だと思う。
その時は「注意されるから...」と消極的な理由で片付けていたとしても
いずれ、積極的な理由で自分から片付けられるようになっていける、と
信じているしね。
と、いう訳で、今のこの時期。
年少さんにしてみれば、初めてのお弁当なので、
ピカピカ作戦が始まり、鞄の中に上手にしまえるか、まで
手が回らない先生もいるのかもしれないけど、
そこが担任の力の発揮のしどころだと私は思っている。
だからこそ、私は絶対に手を抜かないようにしている。
年少であればあるほど、
ピカピカ作戦もやりつつ、鞄の中にも綺麗にしまわせる!
よい習慣を同時に2つ覚えさせていこうと、ちょっぴり欲張りな私であった。
年中年長のこの時期だと、
「鞄の中に綺麗にしまう」なんて年少・年中の時に散々叩き込まれたから
絶対にできるはずなんだけど・・・
新しい担任はどこまで見ているのか、を無意識にチェックしてるんだよね。
よっぽど完璧に習慣として身に付いている人でない限り、
今までできていたのに、ちょっと疎かになり、
ぐちゃぐちゃに入れたり、適当に入れたりする人もいる。
担任を試している、とでもいうのかな。
だからこそ!
この時期の年中年長の担任も、
手を抜かずにしっかり見ていかなくちゃいけないのだ!
年長・年中・年少、どの学年だろうと、学年を問わず、
お弁当箱はピカピカになっているか、
鞄の中には綺麗に入っているのか、
の2項目は担任がどれだけ頑張っているかのバロメーターだよね〜。
と、私は勝手に思っています