今日、とある親御さんに質問された。
「うちの子、平仮名が全然分かってないみたいなんで、
教えた方がいいのかなぁ。何かいい方法はないですか?」
ふむ・・・
文字(数もだけど)ってのは、教えこむものじゃなく
日常生活の中で興味を持っていくものだと私は思う。
絵本を読んだり、
看板の字を読んでみたり、
カルタをしたり・・・
興味が向くように仕掛けはするけど、無理強いは
教えようとせずに、遊びに取り入れちゃえばいいんですよ
手っ取り早いのはカルタ。
ただのカルタでもいいけど、
『神経衰弱文字バージョン』を作るのもいいかも
例えば、子どもの名前が山田太郎・花子なら
「や」「ま」「だ」「た」「ろ」「う」「は」「な」「こ」の
9文字のカードを2枚ずつ作って、神経衰弱をするとか。
これをやるなら、子どもに字を書かせるのではなく
親が正しい文字で書いた方がいいですね。
あとは宝探しゲームならぬ「おやつ探しゲーム」とか!
例えばね、
「今日のおやつはこれ〜」と子どもに紙を1枚渡すのよ。
そこには『いす』と書いてあって。
椅子に行くと、椅子の上に紙があって、そこには『げんかん』。
で、玄関に行くと靴箱の上とかに紙があって『たんす』。
箪笥に行くとまた紙があって『てれび』。
で、テレビの後ろにおやつが隠してあるとかね♪
遊べるところがミソよね。
これをやるなら、文字数を少なくするのがポイントかな。
文字数が多いと、面倒になっちゃうかもしれないから。
これとはまた違うけど、
私は父の誕生日に、
卵の中身だけをうま〜く抜き取り、殻だけの空卵を7個作り、
1個につき1文字だけ字を書いた紙を仕込みました。
それを天井から吊るしておいたのね。
(中身を抜き取る時に空けた穴の中に、糸を付けた楊枝を潜らせ
うまく糸で吊ったの)
で、父に1つずつ卵を割ってもらって。
卵を割ると『の』『お』『れ』『な』『し』『か』『い』の7文字のカード。
これを並び替えてもらい『おしいれのなか』にさせ、
押入れの中に隠しておいたプレゼントを見つけ出してもらったのさ。
2〜3年前にやったんですが、盛り上がりましたよ
とまぁ色々書きましたが、
本当は焦らなくてもいいと思うんですよね。
近年、小学校の先生は何故か勘違いをしていて
「幼稚園で平仮名くらい書けるようにしておいてほしい」と
思っているようですが、そもそもそれが大きな間違い。
幼稚園では「平仮名が読める」ができればいいんです。
「平仮名を書く」は小学校に入ってからなんですよ。
それなのに、今では幼稚園でどんどん読みだけでなく書きまで教えちゃって。
読めればいいのにさ。
書けないといけない、みたいな雰囲気がありますけど、
別にいいんですよ、書けなくたって。
小学校にあがると、色んな幼稚園・色んな保育園からきた子がいます。
小学校の先生をしている友達の話だと、
幼稚園出身・保育園出身で、大きな差がある、といいます。
幼稚園だけ頑張ったって、どうせ小学校にあがったら
また1から平仮名を教わるんです。
下手に知識をもってしまうと、
学校の授業をバカにしてしまうと思いませんか?
「それ知ってるー。書けるからいいー」みたいな。
塾に通っている子にも多いですよね、そういう態度。
「もう、それ塾で習った」みたいな。
私は小学校・中学校時代、その言葉に心底ムカついていました。
じゃぁ学校来ないで塾だけ行ってれば〜?って思ってたもん。
そういう子に限って、
「塾で習ったから知ってる」と学校の授業を疎かにしがちで、
テストをすると結局は私の方が点数取れる、ってなっていて
鼻で笑っちゃいましたけど。
って、話がそれちゃった。
とにかく、そんなに焦らなくてもいいんじゃないかな〜、という話です。
子どもが興味を持った時。
それがチャンスの時ですよ。
で、やるのなら「読む」。
確かに年長になると、字を書ける子が多く、
平仮名表を見ながら、みんな書いてはいます。
でも、私個人の勝手な考えでは、
自分の名前くらいは書けるようになっていてくれると嬉しいけど、
それ以外の「書く」はできなくても、焦らなくていいんじゃないかなぁ??
関心が向くようにきっかけ作りをするのは賛成ですが、
教え込もうとするやり方ではなく、
あくまでさり気なく、日常生活に取り入れた感じか、
もしくは遊びに取り入れた感じでやるのがお薦めですね。