このブログにもよく書いているけど、
私はお笑い番組が好きでよく見ている。
1人で観るときは心底楽しんでみているんだけど、
人と観ていると、時々「うーーん・・・」と思う時がある。
それは、一緒に観ている相手が
「この芸人のどこが面白いのか分からない」
「全然面白くない」
「つまらない」
と言う時だ。
ひいては
「よくこんなので笑えるなぁ。
お前、笑いのレベル低いな」
なんて言う人もいる。
なんかね、私の中ではそれって違うんだよなぁ。
確かに、全員が全員私のツボってわけじゃない。
ぶっちゃけ、「面白いか??」と思う人もいるさ。
でも、それでも私は面白いと思うんだ。
なんかね、お笑い芸人さんの一生懸命さが好きなの。
頑張って頑張って頑張ってるでしょ?
私は入ったことがない世界だけど、
よく「下積み時代」の話をしているのを聞くと
まぁそれはそれは大変じゃない?
テレビに出るようになるまで、
すごい苦労をして、すごく努力をして、すごく頑張ってきてるし。
このネタを考えるのもすごく大変だったんだろうし、
ここまでくるのにすごく頑張ったんだろうなって思っちゃう。
上から目線とか、同情とかじゃなくて。
なんか尊敬しちゃうんだよね。
むしろ下から目線。
「つまらない」っていう意見も大事だと思う。
褒めてばっかりじゃ芸人さんは伸びないだろうし、
反対意見があるからこそ伸びるんだろうし。
でもついつい私は、
その畑の人間じゃないんだから、
そこまで言うか?って思っちゃうんだよね。
私も幼稚園の畑にいた時は、
同じ畑の教師の言動を散々非難してきたこともあるけど、
別の畑の仕事の人の仕事内容までは非難したことはないと思う。
だって、知らないのに言えないし。
まぁ、それとこれとは違う話になっちゃうかもだけど。
なんにせよ、人が「楽しい」「面白い」と思う感性は違う。
私が面白いと思うものでも、つまらないと感じる人はいる。
私がつまらないと思うものを、面白いと感じる人もいる。
当たり前だけど。
でもね、人が面白いと思っている最中に
「全然面白くない」とか
「これで笑うなんてレベル低い」とか
そんなことを言う人って、どうかと思うんだよねー。
場の空気が悪くなるじゃん。
何なのよって感じ。
楽しんでいるところに水を差すなんて無粋じゃないっすか?
人それぞれだから、つまらないと感じるのか結構だけど
楽しんでいる人を非難するようなマネはしないでほしいね。
するなら陰でやって。陰で。
ちょっと前の話題に戻るけど、
同じ畑ならダメ出しするのは分かるってやつ。
ほら、よく先輩芸人が若手芸人にダメ出ししてるじゃない?
ああいうのは気分悪くならないんだ。
その道で頑張っている人が言うんだから、
非難じゃなくて助言だし。
でね、
すごいなーと思うのが、
『爆笑レッドカーペット』の今田浩二さん。
続々出てくる若手芸人のネタ、全てに笑ってるんだよねー。
司会として盛り上げるための仕事の一部なのかもしれないけど、
そうだとしても、やっぱり見ていて気持ちがいい。
マイナスの目じゃなくて
プラスの目で見ているわけでしょ。
内心はつまらないと思っていることもあるかもしれないけど、
それでも笑ってるじゃない?
それが仕事と言えばそれまでだけど、
それでもすごいことだと思うんだ。
M−1の司会でもそうだよね。
いつも笑ってる。
楽しそうにしてるもん。
そういうのって素敵。
・・・と思っている横で、
「この芸人つまらない。どこが面白いの?」
とか言われると、ほんとカッチーンってくる。
今田さんから学ぶこと。
それは、私は厳しすぎたかもしれないということ。
もっと後輩に優しくすべきだった。
できないならできないなりに、指導の仕方があったよね。
ブログでは叩いてはいたけど、
実際に厳しく接していたのは1人で、
他の後輩には鞭と飴、というより飴ばっかりだったんだけど、
それでもその1人にも、
もっと優しい気持ちで接してあげるべきだったな、と。
厳しさももちろん必要だし、
厳しく言えるのは先輩だけだし、
そういう指導がないと本人は伸びていけない、
とは今でも思うよ。
でも、ほら、言い方ってあるじゃん。
言い方にも気をつけてきたつもりだけど
(ブログでは超厳しいから自己弁護してるようにしか
受け取れないと思うけど)
それでも、もっと私にも改善猶予はあったんじゃないかなと。
考え方は間違っていないと今でも思うけど。
一生懸命対処法を模索して、
試行錯誤して厳しくしたり優しくしたり、
本当に色々毎日悩みながら接してきてはいたんだけど、
それでも、心のどこかで、
その新人に対する優しさが少なくなってきていた事実は否めない。
そこは素直に反省しなくちゃ。
もっと思いやりを。
もっと優しさを。
人に対する思いやり。
ほんと大事だよね。